ニュース
News2020.12.03
- 東京本社
✈メールマガジンNo.016✈
==============================
✈アサヒトラベルインターナショナル メールマガジン✈ 2020年12月3日
==============================
発信: ㈱アサヒトラベルインターナショナル メルマガ編集部 No.016
------------------------------------------------------------
今回のテーマ
【1】 各国の現状 【香港 クリスマス編】
【2】 六草いちか先生 オンライン講演 鷗外のベルリン『舞姫』のBERLINのご案内
【3】 クリスマスコラム ~チャールズ・ディケンズとアメリカのクリスマス~
【4】 11月~12月のプログラム&セミナーのご案内
------------------------------------------------------------
【1】各国の現状 「香港 クリスマス編」
今回は、デモ等何かと話題も多かったアジアの国、香港から、元弊社社員で現在香港在住の富永さまより、現在の状況と、香港のクリスマスについてお送りします。
●香港の現在の状況は?
2019年は香港島を中心にデモで警察と市民が衝突して大混乱、そこに追い打ちをかけるかのように2020年はコロナの発生と香港国家安全維持法の施行で逆に押し黙った静けさがある都市に変わってしまいました。それでも泣き言を言わず、暗く沈んだ様子もない香港人にはメンタルの強さを感じます。
コロナに対してはSARSを経験した国だけに人々の意識は高く、マスクとアルコール消毒、石鹸での手洗いは常識。入店時の検温も感染が流行し始めた頃から徹底されており、入店時にアプリで健康状態や海外渡航歴の登録を求めるレストランもあるくらいで、政府主導のコロナ対策が日本より強くとられています。
意外と知られていないことですが、香港人は親日的で街には日本製品が溢れ、香港製の商品にも日本語を使って日本化させていたりします。コロナ禍でもドン・キホーテは店舗数を増やし、香港内に5店舗出店。日本の食材を扱うスーパーマーケットとして買い物客で賑わっています。
日本へ旅行へ行くことができない今、なおさら日本熱が高まっているように感じます。
最近は、日本の製品(ラーメンの広告)や、日本の観光地の写真のラッピングバスが増えています。
*パッと見は日本製に見えるクラッカー
*ビジネス街の中環(セントラル)にもドン・キホーテ出店
*人通りの減った男人街付近
*人通りが極端に減った繁華街の尖沙咀、夜も閑散としています
*閑散とした香港空港の出発ロビー
*閑散とした香港大学構内
●イギリス文化と、中華圏文化が合わさった香港のクリスマスはどんな雰囲気ですか?
香港で信仰されている主な宗教は仏教と道教ですが、かつてイギリスの植民地であったことからクリスマスの日は祝日で、キリスト教徒も大勢いますので、教会へ行って、家族・親戚で集まり食事をする習慣のある人達もいます。しかし、一般的には日本人と感覚が似ていて、恋人や友達と過ごすなどイベント的な感覚が強いようです。
香港には日本でいうお正月に当たる『旧正月(Chinese New Year/2021年は2月12日)』という日があり、敬虔なキリスト教徒の友人に「クリスマスと旧正月、どっちが重要?」と聞くと、即答で「旧正月」と答えるほど。キリスト教徒といえども国によってクリスマスの捉え方は違うようです。ちなみに、香港の面白いところは、クリスマスが終わってもしばらく装飾を片付けず、お正月の装飾も同時に飾られていたりします。今年は例年より静かなクリスマス、旧正月になりそうです。
*高級ショッピングモールの装飾。今年はコロナの影響でモール全体を飾る装飾は控えめなよう。
*庶民的なショッピングモールの装飾は、子供に人気の日本のキャラクターものが多いんです!
*富裕層向けの住宅地にあるショッピングエリアにはメリーゴーランドが登場
*イルミネーションも始まっています!
冨永さま、ありがとうございました!
弊社の社員研修で昨年1月に訪れた香港、ちょうど旧正月が近かったこともあり、中心地はどこもかなりの人でにぎわい、活気のある街でしたが、現在はかなり閑散としている様子が物寂しいですね。
また世界からの観光客でにぎわう日が待ち遠しいです。
【2】六草いちか先生 オンライン講演 鷗外のベルリン『舞姫』のBERLINのご案内
ベルリン在住の作家、六草いちか先生からオンラインにてご講演をいただきます。
六草先生の森鷗外の『舞姫』を"読み解く"お話は、地道な情報収集によるものです。
『舞姫』は、鷗外のノンフィクションだったのか、想像のフィクションだったのか、その興味は尽きません。
鷗外のベルリンでの軌跡から、やはりこれは鷗外の実体験だったのでは、といったお話も興味深く、また、当時のベルリンについての資料からの説明も貴重で、当時への想像を膨らませます。
これは、ベルリンにて長い時間をかけて調査をされている六草先生こそのお話で、なかなか通常の授業では知ることができない内容です。
森鴎外や『舞姫』にご興味ある先生方や生徒様・学生様にご参加いただければ幸いです。
国語科の先生には、今後の授業の参考にもなるかと思いますので、学内での共有を是非ともお願いできればと思います。
日時:12月19日(土)15:00~17:00
お申込はこちらから⇒ https://www.acci-jp.org/berlin2020dec/
現在、参加者を募集中です!
【3】クリスマスコラム ~チャールズ・ディケンズとアメリカのクリスマス~
今回は、アメリカの歴史や文化に詳しい弊社社員添乗員のコラムをお届けします。
今年のクリスマスはお家で家族と一緒にという人も多いのではないでしょうか。
こんな時は童心に戻ってチャールズ・ディケンズの記念碑的な中編小説『クリスマス・キャロル』を読んでみてはいかがでしょう。
作家としての名声が絶頂期を迎えていた1800年代、イギリス人小説家チャールズ・ディケンズの、アメリカ18都市を巡る"朗読ツアー"の為の"来米"スケジュールはまるで現代のセレブがパパラッチを避けるかのように秘密扱いにされていました。1867年11月19日、ディケンズがボストン港に到着したときには大勢の記者に迎えられました。ディケンズはさながら19世版のロックスターでした。
彼らが押し寄せるのを避けるため、ディケンズは船上から一路、彼のアメリカ滞在の拠点となるホテル、パーカーハウス(現在のオムニ・パーカーハウス)まで密かに送り届けられたのです。
当時のパーカーハウスは二つのことで評判を得ていました。一流の食事と客室、それから、1855年にラルフ・ウォルドー・エマーソンが結成し、ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローやジェームズ・ラッセル・ローウェルらが参加した"知のコミュニティ"、サタデー・クラブ(Saturday Club)の討論の場になっていたことです。ディケンズはロングフェローやクラブのほかのメンバーと親しかったため、彼がボストンのホテルに滞在することは必然でした。
サタデー・クラブは世界中の英語圏の作家と、アメリカについて書いた初期の偉大なアメリカ人作家たちが一堂に顔を揃えるサークルになりました。『大いなる遺産』『デイビッド・コパフィールド』の作者はパーカーハウスで特別なスイートを用意されました。1867年のディケンズの訪米を前にボストニアンたちの間であのクリスマスをテーマにした中編小説(『クリスマス・キャロル』)は人気を呼んでおり、彼がこの本を朗読するのを一目見たいと心待ちにしていた人々は熱狂しました。
*朗読をするチャールズ・ディケンズ
*当時のホテル、パーカーハウス
*現在のオムニパーカーハウスホテル
ディケンズの訪米は、何世紀にも渡ってクリスマスを祝う習慣のなかったボストンで、"ホリデー"への関心が回復した時期とぴったり重なったのです。というのも、ボストン、つまりマサチューセッツでは、クリスマスを祝うことは1659年にピューリタンによって正式に禁止されていたのです。
ピューリタンにとってクリスマスは一般的に、人々が酒宴(wassailing)-大体は貧しい、酔っ払った大人が物乞いや、裕福な人たちに乾杯と引き換えに食料を求めるといった習慣からなる-に出かける時期と捉えられていました。
ピューリタンはこうした習慣を好みませんでした。彼らはまた12月25日はローマの祝祭である農神祭(Saturnalia)と重なるように選ばれた日であると信じており、イエス・キリスト生誕の日という認識に異議を唱えていました。
ところが、1800年代の初めまでにはボストンで支配的だった風潮に変化が見られました。
イタリアやアイルランドからのカトリック教徒の移民が彼らのクリスマスの祝典をボストンに持ち込んだのです。
当時のアメリカ人は"イギリスのものは何でも好き"で、クリスマスツリーが写るビクトリア女王の写真は焼き増しされ、アメリカ中に流通しました。1843年に『クリスマス・キャロル』が出版されると、今では古典の物語が急速に成長するボストンのクリスマスに対する考え方に影響もたらしたのです。
この変化がなかったら、現在のようにクリスマスでにぎわうアメリカを見ることはなかったかもしれませんね。
例年実施しているクリスマスプログラムでのホームステイ先でもクリスマス・キャロルの映画を夕食後に見たというような話をよく耳にします。英語圏のクリスマス文化のひとつとして是非みなさんもこのクリスマスは、海外文学に触れてみてはいかがでしょう?
【4】11月~12月のプログラム&セミナーのご案内
①12月5日開催「第15回ACCIグローバル教育セミナー」
(◆対象:海外研修・留学プログラムご担当の先生、SDGs教育にご興味のある皆様)
☆お申込はこちら
ホームページ: https://cutt.ly/Hgaa05k
参加お申込み登録フォーム: https://forms.gle/KQi8kvCu7ZXG86k66
② 12月12日(土) シリーズ第3回 『2時間で行く!世界一周旅行』
☆お申込みはこちらまで: https://forms.gle/nByPwFUPjxhcPE6K6
③ 12月27日・28日 「オンライン ホリデイホームステイプログラム」
(◆対象:中学生・高校生)
☆募集パンフレットはこちら: https://www.ati-jp.com/news/onlineChristmas.pdf
☆説明会動画はこちら
★★★募集期間を12月9日まで延長中です!!★★★
多くの皆様のご参加、お待ちしております!
■〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓■
発行:株式会社アサヒトラベルインターナショナル
編集人:桶川友里恵・木村奈々・山口清華・萩原珠未
住所:東京都千代田区神田東松下町13 神田プラザビル7F
電話番号:03-3526-3581 ファックス:03-3526-3582
※このメールマガジンに関しまして情報提供、ご意見・ご感想は、ツアー担当者までご連絡ください。当メールは日頃お世話になっている学校の先生方、また弊社セミナーにお越しいただきました皆様にお送りしております。配信を希望されない場合は、お手数ではございますが、発信元担当者までメールにてお知らせください。
■〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓■
◇掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。