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2020.11.10

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ニュージーランド 幼児教育視察研修

ニュージーランド 幼児教育視察研修

2019年10月下旬から6日間、ニュージーランドの南島の都市、クライストチャーチで幼児教育施設の視察を行う研修の添乗に行ってきました。

クライストチャーチは南島では最大の人口を有する街です。19世紀から始まったイギリス人による開拓の名残が未だに多く残り、ゴシック様式の建物が点在し「イギリス以外で最もイギリスらしい街」と呼ばれています。また、緑溢れる町並みで、市内には数多くの公園が設置され、「ガーデンシティ」とも呼ばれています。2011年2月にクライストチャーチ近郊で発生したカンタベリー地震により、市街中心部の建物が大きな被害を受け、その区域は一部立入禁止となっています。

今回の視察研修では、まず最初にクライストチャーチにあるカンタベリー大学で講師の方からニュージーランドの幼児教育についてレクチャーを受けました。
テファリキ(Te Whāriki)と呼ばれる幼児教育のカリキュラムについても学びました。テファリキはマオリ語で「織り上げた敷物」という意味を持ち、その名前の通り4つの原理(保育する側がどのような理念でと関わろうとするのかを示している)と5つの要素(それによって子どもたちに何が育まれるのかを示している)とが編み込まれているものというイメージを示す、包括的で理念的なものとなっています。子どもの社会的・文化的な学びや、さまざまな人々との関わりを重視しています。

〈カンタベリー大学での講習会の様子〉
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講義終了後、この日は小学校の視察を行いました。ニュージーランドの初等教育制度で日本と少し違うのは、5歳の誕生日を迎えると小学校へ入学することができるという点です。学年はYear 0(0年生)となり、6歳でYear 1(1年生)となります。保護者の考えにより6歳の誕生日を迎えてから初等教育を開始する子どももいるため、同学年在籍者でも年齢が若干異なります。各生徒は個別に入学するため入学式は存在しません。

最初に講堂に案内され、子どもたちがとても素敵な歌を披露してくれました♪私たちも御礼に「さくら」と「幸せなら手をたたこう」の2曲を披露しました。「幸せなら手をたたこう」は振りつきで歌ったので皆さん楽しそうに聴いてくれました!

〈歓迎式の様子〉
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〈小学校を視察中の様子〉
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この日はプレイセンター、幼稚園、保育園の視察を行いました。
どの施設でも、テファリキに基づいて運営が行われていて改めてテファリキがニュージーランドに根付いたものであるということを感じました。

〈プレイセンターの様子〉
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〈幼稚園・保育園にて〉
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この日はコハンガレオの視察を行いました。コハンガレオはマオリ文化や言語の環境で保育サービスを提供する施設です。最初にコハンガレオの運営本部を訪問し、コハンガレオやコハンガレオで働く先生たちの育成についてお話をお伺いしました。
そのあとは別室に移動し、モーニングティーをいただきました♪皆さんとてもフレンドリーでとても楽しい時間でした。

〈コハンガレオの本部にて〉
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最終日は観光も行い、植物園や博物館などを見学しました。

特に印象的だったのが、クライストチャーチ大聖堂です。クライストチャーチ大聖堂は完成から2011年までの間、多くの観光客が訪れ、街のシンボルとしてたくさんの人に愛されて来ました。しかし、2011年に起きたカンタベリー地震や余震により、崩壊してしまいました。私がニュージーランドを訪れた2019年10月の時点でもまだ崩壊したままの姿で残っており、改めて地震の恐ろしさを感じました。夜は全員で、トラム(路面電車)の中でお食事ができるレストランで夕食をいただきました。クライストチャーチの街中を眺めながらのお食事は格別で、とても素敵な時間となりました♪

〈博物館にて〉
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〈地震で壊れてしまったクライストチャーチ大聖堂〉
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今回この視察研修にご参加された方の中には「日本の幼児教育とは全然違う!」と驚かれている方や、熱心に担当者にご質問されている方多く、印象的でした。今後もこのような機会を提供させていただければと思います。

東京本社 影吉