ニュース
News2020.11.02
- 海外現地レポート
- 大阪支店
ニュージーランド 現地学校・文化体験
7月下旬から8月上旬までの10日間、ニュージーランドの小中学校にて英語レッスンと学校体験をする研修の添乗へ行きました。
ニュージーランドの最大の都市オークランドから北西へ車で1時間ほどのところにある小学校にて10日間、ホームステイをしながら学校にて英語レッスンと現地校の普通授業の体験をするプログラムになります。
季節は日本と逆の真冬。空港に到着し外に出るとひんやりとした空気にみんなびっくりします。オークランド空港から専用バスで北西へ約1時間揺られ、研修先の学校に到着。 さっそくホストファミリーと対面しホームステイが始まります。
移動中の車内から
滞在中はホストファミリーの送迎やスクールバスにて通学します。ホストファミリーに同じ学校に通う子供がいることも多く、一緒に登校してきます。
ホストファミリーと帰りの迎えの時間や手段の確認をするため、毎日英語力・コミュニケーション力が必要となります。最初は緊張の面持ちで、先生や添乗員の私が手伝うこともありますが、帰る頃には慣れてきてみんな逞しいほどの成長を見せてくれます。
現地学校
プログラム前半の5日間は主に、外国人に英語を教える資格のある先生を学校へお招きし、日本人のみで自己紹介やホームステイ先で使える英語等を中心にレッスンを受け、後半は現地校の生徒と交流をしながら、普通授業の体験をします。
また学校を離れ、乗馬体験やオークランド市内散策、マオリ村への訪問などのアクティビティも体験しながらニュージーランドの文化や自然に触れます。
マオリ村訪問
●マオリの文化
初登校の日、現地の小学校はニュージーランドの先住民のマオリ式のウェルカムセレモニーで迎えてくれます。ニュージーランドでは、英語・マオリ語・手話を公用語としており国家や校歌、様々な歌も英語とマオリ語両方で歌われます。
校長先生の言葉や生徒のあいさつもマオリ語で話される場面もあり、今もニュージーランドの人々の生活にマオリの文化が強く根強いていることが分かります。
マオリ族の伝統的な踊りのハカや、おでこと鼻をくっつけて行うホンギという挨拶などこのウェルカムセレモニーを通じてマオリの文化に深く触れます。
●自主性を重んじる学校の仕組み
私たちが滞在している間に金曜日の夕方に学校で開かれる「ディスコナイト」と呼ばれるイベント。日本人が「ディスコ」と聞くと学校とはかけ離れた存在に感じますが、海外の学校行事ではよく耳にします。
先生や保護者の手を借りながらも、イベントの運営は高学年の生徒が行い、500円程度の入場料や、中でちょっとしたお菓子や飲み物を買えるのですが、このディスコナイトはチャリティの目的で開かれることが多く、今回も学校のクラブチームが試合に出るための遠征費用を稼ぐために開かれており、売り上げは遠征費用となります。
学校の生徒、先生、そして保護者も参加し、学校の体育館に集まり、音楽に合わせて踊るのですが、毎年テーマを設定し思い思いの仮装をすることも楽しみの一つです。(今回はウエスタンスタイルがテーマでした。)みんなで楽しむイベントを生徒が運営していることに、日本の生徒も楽しみながらとても良い刺激を受けていました。
●さよならパーティ
学校最終日は、午後から全校生徒が集まり、またマオリ式の式典でさよならパーティを開いてくれます。参加できるホストファミリーも参加し、それぞれの家族からの言葉ももらい涙涙のお別れ会の後は、日本の生徒からもサンキューカードを渡したり、先生の休憩室を開放して立食の軽食パーティをして時間の許す限り交流します。ホストファミリー同士も受け入れていた日本人生徒との思い出や、苦労したことなどを話しながら、交流をされていました。とても刺激を受けたので、来年もホストファミリーをしたいと言ってくださる家庭が多く、私もとても嬉しく思いました。
●帰国日
日本へ立つ日もいつも通り、学校へ集合しそこから全員で専用バスにて空港へ向かいます。ホストファミリーとお別れをした後、全校生徒が外へお見送りに出てきてくれます。休み時間一緒に沢山遊んだ生徒たちとの別れは名残おしく、現地の生徒も日本の生徒もみんな涙涙でお別れをし、バスがゆっくり発車し、学校を後にします。
大阪支店 白尾佳奈子