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News2020.07.16
- 東京本社
✈メールマガジン No.7✈
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✈アサヒトラベルインターナショナル メールマガジン✈
2020年7月16日
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発信: ㈱アサヒトラベルインターナショナル メルマガ編集部 No.007
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今回のテーマ
【1】各国の現状 「マルタ共和国編」
【2】マルタ共和国の受け入れガイドライン(マルタ観光局より)
【3】7月18日開催!先生方向け、SDGsオンラインセミナーのご案内
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今回は、7月1日より他国に先駆けて、いくつかの国からの航空機の受け入れを再開したマルタ共和国より、現地コーディネーターの牧田富恵様に現状をお聞きしました。
マルタ共和国とは・・・
基本情報
イタリア領シチリア島のほぼ南に位置する、地中海に浮かぶ美しい島です。東京23区の約半分の国土に、約48万人の人々が暮らしています。
公用語
マルタ語と英語が公用語です。EU加盟国でもあり物価も安いので、かねてよりヨーロッパ各国から英語を学びに来る学生が多く、語学学校も充実しています。
近年では日本人にとっても人気の研修先となっています。
マルタ観光局 基本情報ページ: https://www.mtajapan.com/travelinformationmain.html
【1】各国の現状 「マルタ共和国」
町の様子
3月21日の渡航禁止後のロックダウンは5月中旬より徐々に緩和され6月初旬よりほぼすべての経済活動が再開しています。
どうなるかと思ったロックダウンは、トイレットペーパーなど品数は減ったもののほぼ混乱することなく、3名以上での外出不可、海外からの渡航者は2週間隔離という以外は特に制限はありませんでした。
そのため、公園などのベンチはテープやラップで使用できないようになり初めてマルタはベンチの数がものすごく多いということに気が付きました。
6月初旬は、スリーマ周辺などはベンチの除菌とペンキ塗り直しが行われていました。すでにロックダウンは解除されていますが、メインの通りであるプロムナードが今までの賑わいを取り戻すにはもう少し時間がかかりそうです。
ロックダウン後は、公共バス、店内への入店にはマスク着用が義務化されていますが、フェイスシールドとマスクの両方をしている人も良く見かけるようになりました。
カフェなどは少しずつ人が戻っているものの、観光客がいないのですべてのレストランはオープンせず、オープンしている店も席の間隔を以前より保ち、店内に入る前にハンドジェルがあり消毒できるようになっています。
現在のコロナ感染状況ですが(7/10現在)
感染者総数 674名 海外からの帰国者 96名
国内感染者 575名 現在の感染者 9名
回復者 656名 死亡者 9名
最近の人口増加による衛生面での不安に加え、挨拶代わりのキスやハグが日常的なマルタで、コロナウィルスの感染拡大を懸念していましたが、聖ヨハネ騎士団が医療騎士団としても活躍した時代があったように、マルタで働く医療従事者の方々の努力と国民の自粛によりコロナ感染の拡大は最小限に抑えられ終息に向かっています。
観光業、留学受け入れなどで賑わうマルタですので、語学学校などは政府の経済的支援なしには厳しい状況です。政府からは、9月までは少なからず保証が受けられる為、現在は失業者率も増えてはいません。
学校再開の様子
7月1日より語学学校は再開しました。大手語学学校に聞いたところ、7月1週目の新入生は16名とのことです。
入国に際しては、直近30日の滞在について自己申告、体温検査のセンサーを通過するのみで検査などは一切ありません。
語学学校の教室でのマスク着用は義務化されておらず、少々不安を残しながらもスタートしています。
マルタの現地校は、6月末で今年度終了しました。9月から新学期が再開予定ですが、規模の大きい学校などでは、来年度までオンライン授業という話もでているようで、日本と同じく、学力の低下などが心配される声が聞こえています。
ロックダウン中のエピソード
「騎士団の紋章で医療従事者に感謝を」
たくさんの人が、バルコニーにマルタの国旗と騎士団の紋章を掲げ、医療従事者の献身を讃えています。
また外出ができなかった分、ご近所さんとはバルコニーから会話をしたりドアの前での井戸端会議は通常通りで、家に居る限りロックダウンという感覚はあまりなかったかもしれません。
「結構ビビり症?なマルタ人」
驚くべきは、人口48万人に対して既に4分の1の10万人がPCR検査を行っているところです。
マルタ人は結構ビビリ症なのもあるかと思うのですが、感染した人の中には無症状だった人も多かったということを聞きます。ちょっとでも感染した人に接触していると検査を受けさせてもらえているようです。
日本と比べて衛生面など、手を洗う習慣なども無いに等しかったのですが、かなりか徹底されてきたことと、警察の取締も功を奏したのか、天気の良い日に外や公園に人が溢れたという感じはあまりなく、岩場のビーチなどで適度な距離で日光浴をするなど、意外にも他の国より常識が保たれていたことにびっくりしました。
「過去の感染症の歴史を学びに、、」
豆知識ですが、首都バレッタとスリーマの間に位置する小さなマノエル島は16世紀にヨーロッパでペストが流行した際に隔離された建物が今も残り、その後、騎士団によりマノエル砦が建てられ、イギリス統治下には病院としても利用されていた建物が残る貴重な島です。
マノエル島は、この数年で地元の人にも開放され周辺の開発が始まり、近い将来観光客の方ももっと間近に見ていただける日が来ると思います。マノエル砦は年に数回無料公開されていますが、船を入港させてすぐ正門に続く階段がある珍しい砦です。
美しいマルタの海や歴史的背景を思わせるエピソードを、お写真を添えてくださった牧田様、ご協力いただきましてありがとうございました。
弊社もマルタの語学研修が一日も早く復活することを願っております。
【2】マルタ共和国の受け入れガイドライン
マルタ共和国へは、7月15日より日本人も渡航が可能となりました。ロバート アベラ首相は、コロナに関するすべての法的通知を取り消し、到着後14日間の自主隔離も不要となります。
滞在中は、渡航者に対し、社会的距離、衛生、および必要に応じてマスクの着用を推奨しています。
そんな中、マルタ観光局が、渡航者に向けてのガイドラインを発表しました。
https://www.mtajapan.com/MTAMaltaSunnyandSafeBookletsJapanese.pdf
状況は依然として流動的であり、再び変更になる可能性もあります。実際の航空機の状況は、通常の半分程度しか運行再開はされていないと思います。
また、日本へ帰国後の14日間の自主隔離は解除されていませんので、現実的には、すぐに日本からの渡航は厳しいように思います。しかしながら少しずつですが、このようなガイドラインを基に日常を取り戻し始めている国があるのは嬉しい限りです。
【3】7月18日開催!先生方向け、SDGsオンラインセミナーのご案内
SDGs で掲げた 17 の目標達成年(2030 年)まであと10 年となり、教育現場においても、SDGs を意識した学習活動やプロジェクト学習は広がっています。
今回のセミナーでは、海外、国内のSDGs 取り組み事例をご紹介します。
今後、教育現場でどのような活動が求められていくのか、発表者、参加者全員で考える時間になれば幸いです。
日時:2020年7月18日(土)15:30~17:30
参加費:無料
オンラインセミナーとなります(ZOOMを使用します)
詳細:https://www.ati-jp.com/news/2020/07/2020_07_08_090000.html