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News2015.03.10
- 海外現地レポート
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)ヨーロッパ海外研修旅行
文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている、大阪の工業高等学校の海外研修旅行を担当・添乗させていただきました。
今回のメインの研修地はスペインのバルセロナ、そして足をのばしてフランスのトゥールーズを訪れました。参加生徒さん達は、英語やスペイン語の基礎表現、スペイン語での研究成果発表の練習、訪問地についてのレクチャー受講など、熱心に事前学習に取り組み、準備万端で研修旅行に臨まれました。
サグラダファミリアの全体像
トゥルーズ郊外の風車
スペインの姉妹校での交流
多くのことを学び経験することが出来た研修旅行の活動内容を一部ご紹介します。
【フランス(トゥールーズ)での活動】
南西フランスの中心都市でフランス第5の大都市トゥールーズは、エアバスの本社がある航空産業がさかんな町です。まずはこのエアバス社の工場見学へ行ってきました。約1時間半の見学ツアーに参加し、総2階建ての客室構造を持つ、最新鋭機「A380」について学びました。最初に、A380初飛行のコックピットでの飛行テスト中の様子や、特徴、近隣諸国で製造された部品達がトゥールーズに運搬される様子、製造工程など、大変興味深いお話を映像と共に専門のガイドさんから聞かせていただきました。
そして、組み立て中の機体を見に工場へ!工場内にエミレーツ航空が2機とアシアナ航空1機がありました。工場内は写真撮影が禁止されているので記録には残せなくて残念...しっかり目にやきつけてきました。最後に屋外に展示されているコンコルドなどのみ写真に収めてきました。
エアバスの工場
【スペイン(バルセロナ)での活動】
バルセロナにある姉妹校の職業訓練校を訪問しました。授業の様子や設備の見学、日本の生徒さん達によるスペイン語での研究成果発表会、学校間で優れた成果を上げた学生を表彰するセレモニーなどが行われ、最後に現地学生との交流会も行われました。
姉妹校の校舎入口
姉妹校での研究成果発表会
通訳さんに多くの部分を助けてもらいながらも、積極的に学んだスペイン語で発表や交流をされていました。又、この職業訓練校の講師の先生の案内のもと、聖家族教会(サグラダ・ファミリア)に訪れアントニオ・ガウディの建築の特徴について説明を受けながらの内部見学と資料館見学をしたり、ヨーロッパで一番を誇るスーパーコンピュータ(大規模な計算を瞬時に実現する演算処理能力を持ったコンピュータ)のセンターを訪問させていただきました。
ガウディによる逆さ吊り実験
受難のファサード
コンピューターセンターを訪問
スーパーコンピューター
その他には、日本語学校に訪問し、日本に興味を持つ日本語を学ぶ学生さん達との交流があったり、バルセロナから西に約100キロの位置にあるローマ時代の遺跡が残る「タラゴナ」の町の見学にも行ってきました。
日本語学校での女子会
日本語学校でのプレゼンテーション
ローマ時代の遺跡が残る街"タラゴナ"
大都会のバルセロナから、突然違う時代にやってきたかのような、遺跡があちこちに残された落ち着いた雰囲気の素敵な町でした。
水道橋、又の名を"悪魔の橋"
円形闘技場 世界遺産の一帯
旧市街地のカテドラル
世界遺産にも登録されている水道橋や円形闘技場の迫力と美しさにも感動でした。
添乗員から
最後まで元気に何でも吸収しようと積極的に活動した生徒さん達は、スペイン人のお友達もたくさんできて、多くの学びと感動の研修旅行になったことと思います。スペインのクリスマスをみんなで一緒に過ごすことができたことも、良い思い出になりました♪
生徒同士の交流
バレンシア地方名物料理"パエリア"
今回は、理数系や建築を学ぶ生徒さんたちの研修旅行だったので、その専門的な目線で様々なモノを見て感じることが出来る、私にとってもとても興味深い研修旅行でした。参加者の皆様ありがとうございました!
大阪営業所 片山